パソコン1台で始められるフリーランスや、自宅で開業する士業・コンサルタントは、店舗型の業種と比べて初期費用がほとんどかかりません。そのぶん、「信用をどうつくるか」と「お金の管理をどう仕組みにするか」が開業準備の中心になります。
業種共通の準備は「個人で開業する人の準備チェックリスト」もあわせてご覧ください。
【会社員のうちに】やっておくと有利なこと
- ☐ クレジットカードを作っておく(独立直後は審査に通りにくくなることがある)
- ☐ 賃貸物件の引っ越しや住宅ローンの予定があれば、退職前に済ませる
- ☐ 生活費の6か月分程度の貯金を確保する
- ☐ 最初の取引先・案件の目処をつけておく
- ☐ 就業規則で副業や競業が禁止されていないか確認する
【開業時】税務署への届出とインボイス
- ☐ 開業届を提出(開業日から1か月以内)
- ☐ 青色申告承認申請書を提出(開業日から2か月以内)
- ☐ インボイス(適格請求書発行事業者)に登録するかを決める
取引先が企業中心の場合、インボイスに登録していないと取引条件の見直しを求められることがあります。一方で、登録すると売上が1,000万円以下でも消費税の申告・納税が必要になります。負担を軽くする経過措置もあるので、国税庁の最新情報を確認したうえで判断しましょう(判断のポイントは「個人事業主はインボイス登録すべき?」で解説しています)。
▶ 開業届と青色申告承認申請書をまとめて作成できる
個人事業主の開業手続きをラクに!【マネーフォワード クラウド開業届】
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【信用づくり①】事業用の住所
フリーランスでも、名刺・請求書・ホームページ・契約書には住所を書く場面があります(場面ごとの対策は「自宅住所を公開しない方法」へ)。自宅住所をそのまま使うのが不安な場合や、賃貸契約で事業利用が認められていない場合は、バーチャルオフィスを使う方法があります。
- 都心の住所を名刺やサイトに載せられる
- 郵便物を受け取って自宅に転送してもらえる
- 法人登記に対応したプランなら、将来の法人化でも住所を変えずにすむ
▶ 月額880円(+郵送費用)から使えるバーチャルオフィス
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※士業(税理士・行政書士・社会保険労務士など)は、各士業法や登録する会の規則で事務所の要件が決まっています。バーチャルオフィスが認められない場合が多いので、必ず所属予定の会に確認してください。
【信用づくり②】事業用の電話番号
個人の携帯番号を名刺に載せると、プライベートと仕事の区別がつかなくなります。選択肢は主に3つです。
| 方法 | 向いている人 |
|---|---|
| 事業用のスマホをもう1台持つ | 電話の量が多い人、端末ごと分けたい人 |
| クラウドPBX(スマホアプリで03などの固定番号を使う) | 固定番号で信用を高めたい人、端末を増やしたくない人 |
| 050のIP電話アプリ | とにかく費用を抑えたい人 |
▶ 今のスマホで03・06などの固定番号を使えるクラウドPBX
例えばスマホで03や0120。転送じゃない。発信、着信、内線化。クラウドPBX「ナイセンクラウド」
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くわしくは「開業時の通信インフラ準備ガイド」で比較しています。
【仕事を受ける前に】契約と請求の準備
- ☐ 見積書・請求書のテンプレートを用意する(インボイス登録した場合は登録番号の記載が必要)
- ☐ 業務委託契約書のひな形を用意し、報酬・納期・修正回数・著作権の扱いを決めておく(→「業務委託契約書の作り方」)
- ☐ 2024年11月に施行されたフリーランス法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)で、発注者に取引条件の明示などが義務づけられたことを知っておく
- ☐ 万一に備えて賠償責任保険を検討する
【開業と同時に】お金の管理を仕組みにする
- ☐ 事業用の銀行口座とクレジットカードを分ける
- ☐ 会計ソフトを口座・カードと連携し、自動で取り込む
- ☐ 自宅を仕事場にする場合、家賃・電気代・通信費の家事按分の割合を決める(→「経費にできるもの一覧」)
- ☐ 入金が遅い取引先に備えて資金繰りを考えておく(→「フリーランスの資金繰り対策」)
- ☐ 住民税・国民健康保険料・国民年金・(インボイス登録なら)消費税の支払い分を、毎月の売上から取り分けておく
- ☐ 小規模企業共済やiDeCoなど、退職金や老後資金の準備を検討する
▶ 明細の自動取り込みで記帳の手間を減らせる
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売上が伸びてきたら法人化も検討
利益が増えてくると、個人事業のままより法人にしたほうが税金や社会保険の面で有利になることがあります。取引先から「法人でないと契約できない」と言われるケースもあります。
▶ 会社設立の書類作成をサポート
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まとめ:フリーランス・士業の開業チェックリスト
- ☐ 会社員のうちにクレジットカード・住まいの手続きを済ませた
- ☐ 開業届・青色申告承認申請書を出した
- ☐ インボイス登録をするか決めた
- ☐ 事業用の住所と電話番号を用意した
- ☐ 契約書・請求書のひな形を用意した
- ☐ 事業用の口座・カードを分け、会計ソフトを入れた
- ☐ 税金・社会保険料の支払い分を取り分ける仕組みを作った


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